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MAZDA3商品改良 2.5L追加とADASの進化
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MAZDA3商品改良 2.5L追加とADASの進化

2026年7月、マツダはMAZDA3にe-SKYACTIV G 2.5を追加し、CX-60世代の先進安全装備も取り込んだ。見た目の刷新ではなく、動力の幅と安心の世代更新が主題だ。グレード別の対象差と価格まで、公式発表と諸元表から読み解く。

MAZDA3 FASTBACK「25L」
出典: マツダ

マツダは2026年7月23日、MAZDA3の商品改良を発表し、同日より受注を開始した。販売は2026年8月より順次始まる。外観の劇的な刷新ではなく、新パワートレイン「e-SKYACTIV G 2.5」の追加と、CX-60/CX-80並の先進安全装備の取り込みが軸だ。

MAZDA3商品改良で何が変わったか

2019年に国内発売された現行BP型のMAZDA3は、魂動デザインによるスタイリングと人馬一体の走りを武器に、2020年にはワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞している。今回の商品改良は、その骨格を保ったまま、走りの余裕と日常の安心を厚くする中身の更新だ。

変更点は大きく4つある。e-SKYACTIV G 2.5の追加、機種体系の簡素化、先進運転支援システム(ADAS)の進化、コネクティッドサービスのプラン変更である。外板色にはエアログレーメタリックが加わるが、設定はe-SKYACTIV G 2.5とe-SKYACTIV X 2.0のみだ。

これまで法人仕様だった「15C」はカタログモデル化された。エントリー価格はメーカー希望小売価格で236.5万円からとなり、ラインアップの入口がはっきりした。

e-SKYACTIV G 2.5の諸元とグレード構成

最大の新要素は、2.5リッター直噴ガソリンにマイルドハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV G 2.5だ。最高出力は132 kW〈179 PS〉/6,000 rpm、最大トルクは238 Nm〈24.3 kgf・m〉/3,750-4,000 rpm。既存のSKYACTIV-G 1.5が111 PS、SEDANのe-SKYACTIV G 2.0が156 PS、トップのe-SKYACTIV X 2.0が190 PSという並びに、レギュラーガソリンで走れる中間層が加わった形だ。

FASTBACKでは25Sと25Lに設定され、2WD/4WDの6EC-ATに加え、2WDの6MTも選べる。コンパクトハッチで2.5リッター自然吸気とマニュアルの組み合わせが残る点は、マツダの動力思想が色濃く出ている。SEDANは20Sがe-SKYACTIV G 2.0、25Lがe-SKYACTIV G 2.5の2本立てで、X TouringはSEDAN非設定だ。

エンジン最高出力最大トルク燃料主なグレード
SKYACTIV-G 1.5111 PS146 NmレギュラーFASTBACK 15C/15S
e-SKYACTIV G 2.0156 PS199 NmレギュラーSEDAN 20S
e-SKYACTIV G 2.5179 PS238 NmレギュラーFASTBACK 25S/25L、SEDAN 25L
e-SKYACTIV X 2.0190 PS240 NmプレミアムFASTBACK X Touring

燃費は組み合わせで幅がある。車種サイトのWLTCモード表示は14.6〜17.7 km/Lだ。諸元表ではSEDAN 25L・2WD・ATが15.9 km/L、FASTBACKの2.5・2WD・MTが17.0 km/L、2.5・4WD・ATが14.6 km/L、X Touringの4WD・MTが17.7 km/Lだ。2.5は気筒休止も主要燃費向上対策に挙がる。

Xとの差は燃料種にもある。2.5はレギュラー、Xはプレミアム前提で、給油コストまで含めた選び方の材料になる。

e-SKYACTIV G 2.5
出典: マツダ

ADASがCX-60/CX-80並みに進化した中身

商品改良のもう一本の柱が、先進運転支援の底上げだ。すでにCX-80とCX-60に導入済みの機能群が、MAZDA3にも降りてきた。

追加・強化の内容は、ブラインド・スポット・モニタリングの降車時警告、緊急時車線維持支援(ELK)、スマート・ブレーキ・サポートの交差点・右直・対向車・自動二輪対応などの拡張、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールの速度標識連動、アダプティブ・LED・ヘッドライトのCX-60/CX-80同等化だ。速度標識連動は、ショップオプションのマツダオンラインナビ用SDカード装着が条件になる。

見落としてはいけないのが対象グレードだ。リリース注釈では、MAZDA3のADAS進化対象は「25S」「25L」「X Touring」のみと明記されている。15C/15SやSEDANの20Sは、装備表上もELKやSBS拡張、降車時警告付きBSM、ALHを持たない。進化した安全装備を理由に選ぶなら、実質の入口はFASTBACK 25Sの305.8万円付近になる。

価格帯と選び方の見取り図

メーカー希望小売価格は、FASTBACKが236.5万〜409.2万円だ。上限はX Touringの407.0万円に、バーガンディレザーパッケージ2.2万円を足した水準と読める。SEDANは諸元表上、20Sが275.0万円、25Lが319.0万円だ。

グレードボディ駆動・変速価格(税込)
15CFASTBACK2WD・AT236.5万円
15SFASTBACK2WD・AT253.0万円
20SSEDAN2WD・AT275.0万円
25SFASTBACK2WD・AT/MT305.8万円
25SFASTBACK4WD・AT329.45万円
25LFASTBACK/SEDAN2WD・AT319.0万円
25LFASTBACK4WD・AT342.65万円
25LFASTBACK2WD・MT326.7万円
X TouringFASTBACK4WD・AT/MT407.0万円

同クラスのシビックは、2026年6月のマイナーモデルチェンジ後、メーカー希望小売価格が約394.7万〜466.0万円帯だ。MAZDA3はエントリーから中位まで価格帯が広く、2.5と進化ADASを載せてもシビック最安付近より下に置きやすい。

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コネクティッドサービスは、全てのサービスに無料期間を設け、シンプルなプランへ変更された。製品カタログでは、快適・安全・安心プランが初度登録年月より1年無料、以降は月額500円または年額5,500円と読める。基本プランは初度登録年月より10年無料だ。詳細は販売店と公式案内で確認する必要がある。

BP型MAZDA3が今、中身を厚くする意味

デザインで世界に認められたコンパクトカーが、商品寿命の後半で何をするか。今回の答えは、見た目の作り直しではなく、動力の幅と安全装備の世代更新だった。

2.5リッターのマイルドハイブリッドは、1.5の軽快さとXの尖り方のあいだに、レギュラーで使える余裕を置いた。マニュアルが残ることも、単なる表の行追加ではない。ADASは上位SUVと同じ世代に揃えたが、対象は上位グレードに限られる。入口の安さと、進化した安心の入口は、価格表のうえで分かれている。

デザインと走りの基本を今のBP型で続けるなら選択肢は増えた。日常の安心をCX-60世代に寄せるなら、25S以上を前提に見る。燃料種や駆動、MTの有無まで含めて、使い方に合う一段を選ぶ材料は揃っている。

MAZDA3のFASTBACKとSEDANは、ホイールベースこそ2,725 mmで共通だが、全長はSEDANのほうが200 mm長い。荷室や後席周りの印象差は、この寸法差にも表れている。

MAZDA3の商品改良モデルはいつから買えるか

2026年7月23日から受注が始まり、販売は2026年8月より順次開始される。店頭在庫のタイミングは販売会社によって異なる。

e-SKYACTIV G 2.5とe-SKYACTIV X 2.0の違いは何か

2.5は最高出力179 PS・最大トルク238 Nmでレギュラーガソリン仕様だ。Xは190 PS・240 Nmでプレミアムガソリンを前提とする。FASTBACKでは2.5に6MTも選べる一方、Xは4WD専用のX Touringのみだ。

ADASの進化は全グレードに付くか

付かない。マツダの発表では対象は25S、25L、X Touringに限られる。15C/15SやSEDANの20Sは、進化したELKやSBS拡張などの対象外だ。

MAZDA3の価格はいくらか

メーカー希望小売価格は、FASTBACKが236.5万〜409.2万円だ。SEDANは諸元表上、20Sが275.0万円、25Lが319.0万円。進化ADAS付きの実質入口は、FASTBACK 25Sの305.8万円付近になる。