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新型MAZDA CX-5 発売 約10年ぶり全面刷新の進化点と価格
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新型MAZDA CX-5 発売 約10年ぶり全面刷新の進化点と価格

約9年半ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型MAZDA CX-5が2026年5月21日に発売された。価格は330万〜447万1,500円で、グレードはS・G・Lの3種類。マツダ初のGoogle統合と大幅に広がった室内空間が主な刷新点だ。

2026年5月21日、マツダが新型CX-5の販売を開始した。2016年12月に登場した2代目から約9年半ぶりとなる全面刷新で、グレードはS・G・Lの3種類。価格は330万円から、フル装備の最上位グレードでは447万1,500円(いずれも消費税込)。国内での月間販売計画は2,000台だ。

新型MAZDA CX-5 エクステリア
出典: マツダ株式会社 プレスリリース

10年ぶりに刷新された、マツダの主力SUV

CX-5は2012年2月に生まれた。SKYACTIVと魂動デザインを量産車として初めて全面採用したモデルで、「機能的でありながら街中で誇らしく使える」という価値を体現した。2016年12月に登場した2代目は、初代の完成度をさらに磨き上げ、「エレガントで洗練されたクロスオーバー」として市場に根づいた。

その2代目が約9年半にわたって販売され続けたことは、このクルマの質の高さを証明するものだ。2026年5月時点でのグローバル累計販売は500万台以上、国内累計は40万台以上に達している。マツダの国内販売台数の約15%を占める主力モデルが、新たな世代へと踏み出した。

デザインコンセプト「Wearable Gear」が示すもの

新型CX-5のデザインコンセプトは「Wearable Gear(ウェアラブル ギア)」だ。身に纏うように気軽に乗れる、どこへでも行けるという意志を込めた言葉で、都会派でありながらアクティブな存在感を目指した。

外形で最も変化したのはフロントだ。ボンネット先端を前モデルより約50mm高くし、上下の厚みが増してSUVらしい堂々とした顔つきになった。バンパー開口は左右に広げてワイド感を維持している。フロントフェンダーの稜線が運転席から視認しやすくなり、車幅感覚がつかみやすくなった点も実用的な変化だ。

ヘッドランプ周辺の斜め配置のデイタイム・ランニング・ライトは、ネコ科の眼を連想させるアイコニックな表情を生み出す。ボディから浮遊した表現を採り入れたシグネチャーウイングは、2023年のジャパンモビリティショーで初公開されたコンセプトカー「MAZDA ICONIC SP」から受け継いだデザイン言語だ。

ボディカラーは全7色で、新色「ネイビーブルーマイカ」が国内に初めて設定された。塗膜内に微細なフレークを配し、青く発色するハイライトが際立つ仕上がりとなっている。

新型MAZDA CX-5 ネイビーブルーマイカ フロントビュー
出典: マツダ株式会社 プレスリリース

後席と荷室 広がった室内空間

新型CX-5で数値として最も明確に進化したのは、後席と荷室の広さだ。

後席の膝前・頭上空間は、マツダの説明によると国内Cサイズ SUVクラストップレベルに改善された。リアドア開口の拡大によりチャイルドシートの着脱も容易になり、子連れのファミリー層を強く意識した設計だ。

荷室容量は466L(後席使用時)で、前モデルの423Lから43L増えた。荷室長は994mmと前モデル比45mm延び、後席を倒した状態では1,845mmに達する。荷室開口部の地上高は18mm下がり、重い荷物の積み下ろしがしやすくなっている。

Lグレードにはオプション(121,000円)で大型パノラマサンルーフが設定される。開口部は幅875mm×長さ1,021mm、スライド量は187mm。後席まで届く開放感と明るさが特徴で、電動スライドとチルトの両機能を持つ。同グレードにはハンズフリーパワーリフトゲートも標準装備され、バンパー下部に足をかざすだけでリアゲートを開閉できる。

新型MAZDA CX-5 インテリア 前席・後席
出典: マツダ株式会社 プレスリリース

Google搭載と進化した安全装備

HMI面では「マツダ初」が3つ並ぶ。

大型センターディスプレイはLグレードが15.6インチ、S・Gグレードが12.9インチで、どちらもマツダ初のタッチパネル式だ。マツダ初のGoogle統合によりGoogleアシスタント・Googleマップ・Google Playが使えるようになり、スマートフォンのような自然な発話で音声操作できる。マツダ初採用となる静電式ステアリングスイッチは、エンタメ系と走行系を左右に分離配置し、視線を前方に保ったまま主要な操作を行える設計だ。G・Lグレードには、走行中に情報をフロントガラスに投影するアクティブ・ドライビング・ディスプレイが標準装備される。

安全装備では新機能が複数加わった。高速道路での車線変更を支援するCTS車線変更アシスト機能と、渋滞時のハンズオフ走行を可能にするCTSハンズオフアシスト機能がいずれも新搭載された。ドライバーの漫然運転を検知するドライバー・モニタリング漫然検知機能と、体調異常の予兆を早期に検知するドライバー異常時対応システム(DEA)も新たに加わった。後退・低速走行時のブラインド・スポット・モニタリングには右左折時の警告機能も追加された。

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新型MAZDA CX-5 センターディスプレイとステアリング
出典: マツダ株式会社 プレスリリース

マイルドハイブリッドを組み合わせた2.5Lエンジン

パワートレインは、2.5L直噴ガソリンエンジン「e-SKYACTIV G 2.5」にマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を組み合わせる。この組み合わせが国内CX-5に設定されるのは初めてだ。

マイルドハイブリッドは、ガソリンエンジンを電動モーターで補助する仕組みだ。EV走行はできないが、アイドリングストップ領域の拡大や減速時のエネルギー回収によりエンジンの負担を減らし、日常域での燃費と走りのなめらかさを向上させる。モーターの最高出力は6.5PSと控えめで、あくまで補助が主目的だ。

最高出力は178PS(6,000〜6,200rpm)、最大トルクは237Nm(3,800〜4,000rpm)。WLTCモード燃費は2WDが15.2km/L、4WDが14.2km/Lとなる。バイオエタノールを10%混合したE10ガソリンへの対応も盛り込まれた。

新型MAZDA CX-5 グレードと価格

グレード駆動価格(税込)
S2WD(FF)330万円
S4WD353万6,500円
G2WD(FF)352万円
G4WD375万6,500円
L2WD(FF)407万円
L4WD430万6,500円

Sグレードは実用装備を揃えた入門グレードで、クロスシート・12.9インチセンターディスプレイ・Google搭載・Apple CarPlay/Android Autoが標準装備される。

Gグレードは合成皮革シート・19インチホイール・運転席10Wayパワーシート・アクティブ・ドライビング・ディスプレイが加わる。EX Package(227,700円)を選ぶとハンズオフアシストや車線変更アシスト・ドライバー異常時対応システムなどの上位安全装備が追加される。

Lグレードは本革シート・15.6インチセンターディスプレイ・ハンズフリーパワーリフトゲート・アンビエントライト・Boseサウンドシステム(12スピーカー)が標準装備される。パノラマサンルーフ(121,000円)はLグレードのみ設定される。

新型CX-5のシグネチャーウイングは、2023年のジャパンモビリティショーで初公開されたコンセプトカー「MAZDA ICONIC SP」のデザイン言語を引き継いでいる。MAZDA ICONIC SPは二人乗りのロータリーエンジン発電機×電動モーター駆動という独自のアーキテクチャを持つスポーツカーの概念提案で、マツダが描く2030年代の電動スポーツの姿を示したものだ。そのコンセプトカーで試みた顔つきが、わずか3年足らずで量産SUVに結実したことになる。

新型CX-5にEVやPHEVの設定はあるか

2026年5月時点で、日本市場向けの新型CX-5はマイルドハイブリッド(Mハイブリッド)のみの設定だ。EV走行ができるPHEVや純電気自動車(EV)のグレードは設定されていない。Mハイブリッドはエンジンを電動モーターで補助する仕組みで、ガソリン車に近い扱いやすさを持ちながら燃費を改善する。

SグレードとGグレードの主な違いは何か

シート素材と安全装備の差が大きい。Sはクロスシートで17インチホイール、Gは合成皮革シートと19インチホイールに加え、アクティブ・ドライビング・ディスプレイ・ドライバー・モニタリング・ステアリングヒーターが加わる。ドライバー異常時対応システムや車線変更アシストを求める場合、GにEX Package(227,700円)を追加するか、Lグレードを選ぶことになる。

CX-5とCX-60の違いは何か

CX-5は扱いやすいボディサイズを持つ5人乗りのCセグメントSUVで、全長4,690mmに収まる。CX-60は6気筒エンジンやプラグインハイブリッドを搭載する縦置きプラットフォームのSUVで、全長4,740mmとひと回り大きい。価格帯もCX-60は上位に位置する。日常使いと取り回しを重視するならCX-5、より高い走行性能や電動化を求めるならCX-60という選択になる。