ダイハツ タフト一部改良 歩行者検知80km/hに対応・専用グレード追加
ダイハツ タフトが2026年7月15日に一部改良を実施し、全国で発売された。予防安全システムの検知範囲拡大、専用グレード「ラギッド ベンチャー」「アクティブモード」の新設、価格とスペックの変更点を整理する。エンジンや車体寸法はそのままに、日常の安心感と選べる外観の幅を広げた改良だ。
ダイハツは2026年7月15日、コンパクトSUV「タフト」を一部改良し、全国で発売した。予防安全システム「スマートアシスト」の検知範囲を広げ、外装を作り込んだ特別仕様車「ラギッド ベンチャー」「アクティブモード」を新設している。新色「スパークオレンジ」も加わったが、エンジンや車体寸法には手を加えていない。日常の安心感と好みの外観を選べる幅を広げる改良だ。
一部改良の概要 発売日と対象グレード
今回の一部改良は2026年7月15日に全国一斉で発売された。既存グレードのX、Xターボ、G、Gターボに共通する安全装備・快適装備の底上げと、新設された特別仕様車への専用装備の設定という、2本立ての内容になっている。
エンジンは658cc直列3気筒DOHCのターボ・NA仕様がそのまま継続される。出力やトルク、燃費といった走行性能に関わる数値に変更はなく、改良の主眼は予防安全性能の検知範囲拡大と専用グレードによるラインナップ拡充にある。
スマートアシスト進化 歩行者検知80km/hまで拡大
全グレード共通の改良として、予防安全システム「スマートアシスト」に3つの検知機能が追加された。交差点で横断する自転車を検知する機能、交差点を右折する際に対向車線の車両を検知する機能、右左折時に横断する歩行者を検知する機能だ。
さらに、対歩行者の衝突回避支援ブレーキが作動する速度条件は、従来の60km/hから80km/hまで引き上げられた。郊外の幹線道路のような速度域が高い場面でも、支援が働きやすくなったことになる。
全車速追従機能付クルーズコントロールのACCと、車線維持を支援するLKCについても制御性能が見直された。より自然な追従と車線維持ができるようになったという。ダイハツは2026年3月にも軽トラック「ハイゼット トラック」のスマートアシストへ、同じ横断自転車検知・右折時対向車検知・右左折時横断歩行者検知の3機能を追加している。半年足らずのうちに複数の車種へ同じ検知機能を展開しており、予防安全の底上げをブランド全体で進めていることがうかがえる。
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専用グレードと新色スパークオレンジの追加
今回の一部改良の目玉が、外装を作り込んだ2つの特別仕様車の新設だ。「ラギッド ベンチャー」はGターボとGをベースに、フードガーニッシュとバックドアガーニッシュをスモークメッキ×ブラックで加飾した。ガンメタリック塗装の15インチアルミホイールとシルバーのアンダーガーニッシュを組み合わせ、アウトドアでの使用を意識した無骨な印象に仕上げている。
「アクティブモード」も同じくGターボとGをベースにしながら、ブラック塗装の15インチアルミホイールを採用する。オレンジ色のフォグランプガーニッシュとリヤリフレクターガーニッシュ、サイドロアデカールを組み合わせ、スポーティな方向性を打ち出した。さらにディーラーオプション「アクティブモードプラン」を組み合わせた「アクティブモードスタイル」も用意される。フードとバックドアのアクセントストライプ、アルミホイールデカールなどで、より個性の強い外観にできる。
ラギッド ベンチャーとアクティブモードには、新色「スパークオレンジメタリック」を含む全10色のボディカラーが用意される。専用グレードと新色を組み合わせることで、同じタフトでも選べる表情の幅が広がっている。
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快適装備も進化 新TFTメーターと収納を追加
メーター周りにも改良が入った。「アクティブ マルチ インフォメーションメーター」は、7インチのTFTマルチインフォメーションディスプレイとデジタルスピードメーターを組み合わせたものだ。タコメーターや平均燃費、瞬間燃費、航続可能距離、外気温、スマートアシストの作動状況などをまとめて表示できる。針式のアナログメーターに比べて情報量が多く、状況に応じた表示切り替えができる点が特徴だ。
ラゲージルームには新たにラゲージアンダーボックスが設定された。床下のスペースを活用できるようになり、濡れたものや汚れやすいものを分けて積みたいアウトドア用途で使い勝手が向上する。
一部改良が示すタフトの方向性
タフトは「Tough & Almighty Fun Tool」というコンセプトを掲げ、アウトドア用途と日常の街乗りの両立を訴求してきたコンパクトSUVだ。今回の一部改良は、エンジンや車体寸法という骨格部分には手をつけていない。予防安全の検知範囲拡大と専用グレードの拡充に、狙いを絞り込んだ内容だ。
軽自動車市場では、交差点での自転車・歩行者検知や、より高い速度域までカバーする衝突回避支援といった予防安全機能の強化が続いている。歩行者検知の作動速度は60km/hから80km/hへ引き上げられた。郊外路のような速度域が高い場面でも支援が働く範囲が広がり、日常使いの安心感を積み重ねる方向性を示している。
専用グレードによる外装の作り込みも、近年の軽クロスオーバーSUV市場で共通する商品戦略だ。三菱eKクロスEVのようにデザイン刷新で訴求する例もあれば、タフトのように外装アクセサリーで個性を演出する例もある。各社がユーザーの好みに応じた選択肢を増やそうとしている構図が見えてくる。
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タフトの価格とグレード構成
一部改良後の価格は以下のとおりだ。特別仕様車は、ベースとなるグレードに専用装備を加えた価格設定になっている。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| X | 1,435,500円 | 1,562,000円 |
| Xターボ | 1,529,000円 | 1,655,500円 |
| G | 1,622,500円 | 1,749,000円 |
| Gターボ | 1,705,000円 | 1,831,500円 |
| G"ラギッド ベンチャー" | 1,705,000円 | 1,831,500円 |
| Gターボ"ラギッド ベンチャー" | 1,787,500円 | 1,914,000円 |
| G"アクティブモード" | 1,721,500円 | 1,848,000円 |
| Gターボ"アクティブモード" | 1,804,000円 | 1,930,500円 |
※メーカー希望小売価格(税込)。
主要諸元は次のとおりで、ボディサイズやエンジンスペックは全グレード共通となっている。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,630mm |
| ホイールベース | 2,460mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| エンジン | KF型 直列3気筒DOHC 658cc(ターボ/NA) |
| 最高出力(ターボ) | 47kW[64PS]/6,400rpm |
| 最高出力(NA) | 38kW[52PS]/6,900rpm |
| 最大トルク(ターボ) | 100N・m[10.2kgf・m]/3,600rpm |
| 最大トルク(NA) | 60N・m[6.1kgf・m]/3,600rpm |
| WLTCモード燃費 | 20.6〜21.4km/L(グレード・駆動方式により変動) |
ダイハツはタフトを「Tough & Almighty Fun Tool」というコンセプトで位置づけている。日常使いからレジャーシーンまで幅広く活躍する、タフで万能な遊び道具という意味合いだ。今回の一部改良でも、予防安全性能の底上げとアウトドア向け専用グレードの追加という2つの側面から、このコンセプトを一段掘り下げた形になっている。
タフトの一部改良はいつ発売されたか
2026年7月15日に全国一斉で発売された。既存グレード共通の安全装備・快適装備の改良に加え、特別仕様車「ラギッド ベンチャー」「アクティブモード」が新設されている。
ラギッド ベンチャーとアクティブモードの違いは何か
ラギッド ベンチャーはスモークメッキ×ブラックのガーニッシュとガンメタリックのホイールで、アウトドア向けの無骨な印象を演出する。アクティブモードはブラックのホイールにオレンジのアクセントを組み合わせ、スポーティな方向性を打ち出している。
タフトの価格はいくらから
一部改良後の価格は、最も安いX 2WDで1,435,500円からとなる。最も高いGターボ"アクティブモード" 4WDでは1,930,500円までの幅がある。



