ROADECT
レクサスLBX一部改良 ニュルで乗り心地をチューニング、11月3日発売
ニュース3,372字

レクサスLBX一部改良 ニュルで乗り心地をチューニング、11月3日発売

コンパクトなレクサスLBXが、ドイツのニュルブルクリンクでの走り込みを経て乗り心地を見直した。ボディ剛性、ショックアブソーバー、電動パワーステアリング(EPS)が変わり、カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーは全車標準になる。2025年5月の改良との違いと、5つのパッケージの価格差を整理する。

レクサスは2026年10月22日、コンパクトSUVのLBXを一部改良すると発表した。発売日は2026年11月3日だ。改良の中心はドイツのサーキット、ニュルブルクリンク(通称ニュル)での走り込みを経た乗り心地のチューニングだ。カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーは全車標準装備になる。価格は税込みで445万円から593万円となる。

レクサスLBX一部改良の概要 11月3日発売

LBXはコンパクトながらも上質な走りやデザインで、サイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたいという想いから生まれたレクサスのモデルだ。2023年12月の導入以降、2026年8月末までに60以上の国と地域で約13万台を販売している。

今回の対象はBespoke Build、Cool、Relax、Active、Elegantの5つのパッケージで、前輪駆動(FF)と四輪駆動(E-Four)を選べる。高性能モデルのMORIZO RRは対象外だ。

LBX Relax(ソウ)
出典: トヨタ自動車

ニュルブルクリンクで磨いたLBXの乗り心地

レクサスはすっきりと奥深い走りの味である「Lexus Driving Signature」をさらに高い次元へ進化させるため、全モデルで基本性能の向上と造り込みを続けている。2026年10月1日に発売されたLXの一部改良でも電動パワーステアリング(EPS)とサスペンション特性が見直された。

関連記事
レクサスLX一部改良 F SPORT追加設定 1,560万円から
ニュース

レクサスLX一部改良 F SPORT追加設定 1,560万円から

LBXの操縦安定性と乗り心地はこれまでレクサスの開発拠点であるトヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)で造り込まれてきた。今回はTTC-Sの原点であり路面環境がより厳しいニュルブルクリンクで、レクサスが走り込みとチューニングを繰り返した。狙いは「ドライバーがクルマと対話できる走り」だ。

ボディ、ショックアブソーバー、EPSの変更点

ボディでは骨格にあたるセンタークロスメンバーの板厚を変更し、剛性を高めた。目的は上質で快適な乗り心地の実現だ。

ショックアブソーバーでは減衰力を決めるバルブの特性を変更した。荒れた路面でもしなやかにボディを制御し、安心感の高い乗り心地を実現するという。レクサスはドライバーにとっては接地感が高く、乗員にとってはフラットで快適な乗り味になったと説明している。

EPSでは制御を変更し、ハンドルの感触をより自然で安心感の高いものにすることをめざした。軽快で操作に素直に応える特性とすることで、駐車場や市街地での扱いやすさと、曲がりくねった道や高速道路での操縦安定性を両立させたという。

板厚やバルブ特性の変更幅、EPSの制御の中身は発表されていない。

2025年5月の改良との違い

2025年5月15日の改良ではリヤショックアブソーバーのシリンダーサイズを拡大し、減衰力とEPSを最適化した。このときは静粛性にも手が入った。フロントの車軸の前後方向の動きを抑えてロードノイズを低減し、アクティブノイズコントロールを全モデルに標準設定して、フェンダーには吸音材を加えている。

今回の中心はボディ剛性、ショックアブソーバーのバルブ特性、EPSの制御だ。2回の改良はいずれも、ショックアブソーバーとEPSに手を入れている。レクサスは導入後も、乗り心地と操舵感を磨き続けていると考えられる。

ヘッドアップディスプレイとドライブレコーダー標準化

主要装備ではカラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーが全車標準装備になる。

ヘッドアップディスプレイは走行情報を視線の先に映し出す装置だ。LBXのヘッドアップディスプレイはステアリングスイッチと連動し、大きく視線を動かさずに、ナビゲーションやオーディオなどの機能を操作できる。

ドライブレコーダーは車載カメラを併用した内蔵メモリー方式で、前方と後方のカメラ映像を常時録画する。録画した映像は9.8インチのディスプレイで再生できる。対象外のMORIZO RRも、2026年5月13日の一部改良でドライブレコーダーを全車標準装備にしている。

新色ソウとグレード別のボディカラー

新色のソウは全パッケージに追加された。ハイライトにブルーエフェクトが現れ、シンプルな中にもさりげない特別感を出す色だ。

Relax、Elegant、Bespoke Buildではソウがモノトーンで設定される。

LBX Relax(ソウ)
出典: トヨタ自動車

Cool、Active、Bespoke Buildではブラックと組み合わせるバイトーンのソウ&ブラックが設定される。

LBX Cool(ソウ&ブラック)
出典: トヨタ自動車
LBX Bespoke Build(ソウ&ブラック)
出典: トヨタ自動車

ボディカラーの選択肢も広がった。RelaxとElegantはソウを含む7色のモノトーンカラーをすべて選べる。CoolとActiveはソウ&ブラックを含む6色のバイトーンカラーとブラックマイカを選べる。Bespoke Buildにはモノトーン7色とバイトーン6色の計13色がある。

ソニックカッパーはBespoke Build以外の4つのパッケージではメーカーオプションで、税込み16.5万円になる。CoolとActiveではブラックマイカを選ぶと7.7万円安くなる。

レクサスLBXの価格一覧と2025年5月からの差額

発売日は2026年11月3日で、全国のレクサス店で販売される。価格は税込みで、リサイクル料金は含まれない。最も安いのはElegantの前輪駆動で445万円、最も高いのはBespoke Buildの四輪駆動で593万円だ。Bespoke Buildは外装と内装をさまざまなアイテムから選んで仕立てるパッケージだ。

パッケージ前輪駆動(FF)四輪駆動(E-Four)2025年5月15日の価格(FF / E-Four)差額(FF、E-Four共通)
Bespoke Build567万円593万円550万円 / 576万円+17万円
Cool482万円508万円460万円 / 486万円+22万円
Relax482万円508万円460万円 / 486万円+22万円
Active465万円491万円440万円 / 466万円+25万円
Elegant445万円471万円420万円 / 446万円+25万円

2025年5月15日の改良時と比べると、全パッケージで価格が上がった。差額は前輪駆動と四輪駆動で同額になる。Bespoke Build、Cool、Relaxの価格は2023年11月の発表時から2025年5月の改良時まで変わっていなかった。

主要諸元

項目内容
エンジン / トランスミッションM15A-FXE 1.5L直列3気筒 / 電気式無段変速機
WLTCモード燃費 Elegant以外前輪駆動27.7km/L、四輪駆動26.2km/L
WLTCモード燃費 Elegant前輪駆動28.0km/L、四輪駆動26.4km/L
全長×全幅×全高 / ホイールベース4,190×1,825×1,545mm / 2,580mm
最小回転半径5.2m
乗車定員5名

Elegantの燃費はメーカーオプションの装着で車両重量が前輪駆動で1,310kg以上、四輪駆動で1,390kg以上になると、ほかのパッケージと同じ値になる。

60以上の国と地域でのLBXの販売台数は2024年9月末で約3.7万台、2025年3月末で約6.5万台、2026年8月末で約13万台だった。2025年3月末から2026年8月末までの17か月で、約6.5万台増えている。

レクサスLBXの一部改良はいつ発売か

発売日は2026年11月3日で、全国のレクサス店で販売される。発表は2026年10月22日だった。

レクサスLBXの価格はいくらからか

税込みで445万円からだ。これはElegantの前輪駆動の価格で、最も高いBespoke Buildの四輪駆動は593万円になる。2025年5月15日の改良時より、パッケージによって17万〜25万円高い。

レクサスLBXの一部改良で何が変わったか

ボディ剛性、ショックアブソーバーのバルブ特性、EPSの制御が見直された。カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーは全車標準装備となり、新色のソウが加わった。

この記事について

執筆
ROADECT編集部
公開