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フィアット グランデパンダ 日本発売 369万円からの2グレード
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フィアット グランデパンダ 日本発売 369万円からの2グレード

Pandaの名を4世代目として受け継ぐフィアットの新型コンパクトSUV、グランデ パンダ ハイブリッドが日本で発売される。ICONとLa Primaの価格と装備の違い、48Vマイルドハイブリッドの中身、サイズと荷室、初代Pandaとトリノのリンゴットに由来するデザインを整理する。

Stellantisジャパンは2026年10月16日、フィアットの新型コンパクトSUV「FIAT Grande Panda Hybrid(フィアット グランデ パンダ ハイブリッド)」を発表した。発売は2026年11月7日で、メーカー希望小売価格は税込369万円からだ。1.2L直列3気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、WLTCモードの燃費は20.8km/Lだ。

黄色い壁を背景にしたFIAT Grande Pandaの外観(前方斜め)
出典: Stellantisジャパン

フィアット グランデ パンダとは 4世代目

Panda(パンダ)の初代は1980年に誕生した。デザインはイタリアを代表する工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏が手がけ、「誰もが気軽に使える、シンプルで実用的なクルマ」という考えで開発された。特長は装飾を抑えたスクエアなボディと、限られたサイズの中で室内空間を最大限に活用する合理的な設計だ。

Grande Pandaはその名を冠したモデルとして4世代目にあたる。フィアットは2012年以降のPandaを、イタリア国内で最も販売台数の多いシティカーと説明している。Grande Pandaは初代の思想を継ぎながら、より幅広いライフスタイルに応えるBセグメントのコンパクトSUVへ進化した。車名のGrandeが示すとおり、街中での扱いやすさを保ちながら、ゆとりある室内空間と荷室容量を確保している。

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日本では2023年12月9日に発売された限定車「Panda Cross 4×4」が、それまでのPandaの最終モデルになった。200台限定で、TwinAirエンジンの生産が2023年10月末に終了したことが理由だ。その名を日本で受け継ぐのがGrande Pandaだ。

価格と2グレード ICONとLa Primaの違い

Grande Pandaは全国のフィアット正規ディーラーで販売される。グレードは基本装備をまとめたICONと、デザインと快適性をより豊かに楽しめる装備を備えたLa Prima(ラプリマ)の2つだ。メーカー希望小売価格はICONが369万円、La Primaが409万円で、いずれも税込だ。価格には経済変動加算額の20万円が含まれる。円安による車両製造コストと輸送コストの高騰に対応するため導入された加算額だ。

ボディカラーはジェラート ホワイト、リモーネ イエロー、アクア アジュール、チネマ ブラックの4色だ。ジェラート ホワイトが標準色で、ほかの3色はメタリック塗装となり5.5万円が加わる。

ICONは16インチのスチールホイールとマニュアルエアコンが付く。La Primaは17インチのアルミホイール、ルーフレール、オートエアコンに加えて、リアビューカメラ、フロントパーキングセンサー、ワイヤレスチャージングパッドを標準で備える。ウィンターパッケージはLa Primaだけのメーカーオプションで、前席のシートヒーター、アコースティックヒーテッドウインドシールド、ヒーテッドステアリングホイールがまとめられている。価格はジェラート ホワイトで414.5万円、ほかの3色で420万円だ。

両グレードに共通する主な装備は次のとおり。

  • Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した10.25インチのタッチパネルモニターと、10インチのフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイ
  • 歩行者検知機能付きのアクティブセーフティブレーキ、レーンキーピングアシスト、クルーズコントロール、ドライバーモニタリングカメラ

48Vマイルドハイブリッドと燃費20.8km/L

搭載するのは1.2L直列3気筒ターボエンジンと電動モーター、電子制御式6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせだ。駆動用バッテリーは48V、駆動方式は前輪駆動で、エンジンとモーターを合わせたシステム合計最高出力は110PSになる。走行状況によってはモーターだけで走れ、30km/h以下では最大約1kmのEV走行が可能だ。

WLTCモードの燃費は20.8km/Lで、市街地モードが14.8km/L、郊外モードが24.1km/L、高速道路モードが22.8km/Lだ。WLTCモードは市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードで、数値は国土交通省審査値だ。燃料タンク容量は44Lで、計算上の航続距離は約915kmだ。使用燃料は無鉛プレミアムガソリンで、いわゆるハイオクにあたる。

ボディサイズと荷室 全長4,010mm

ボディサイズは全長4,010mm、全幅1,765mm、全高はICONが1,585mm、La Primaが1,630mmで、ホイールベースは2,540mmだ。車両重量は1,270kg、乗車定員は5名だ。広いガラスエリアと高めの目線の位置により、周囲を確認しやすい設計になっている。

荷室容量は通常時が412L、後席を倒すと最大1,366Lまで広がる。後席は60:40の分割可倒式で、荷室はスクエアな形状だ。車内各所には合計13Lの収納スペースがある。助手席側の3Lの収納は初代Pandaのダッシュボードポケットをオマージュしている。

初代Pandaとリンゴットに由来するデザイン

リンゴットはフィアット発祥の地であるイタリアのトリノにある旧自動車工場兼研究所の建物だ。Grande Pandaはこのリンゴットのモチーフを外装から内装まで取り入れている。

外観は初代Pandaのスクエアなボディシルエットを受け継ぎ、ピクセルをモチーフにしたグラフィックや立体的なロゴを組み合わせている。フロントでは光沢のある黒仕上げのグリルからヘッドライトへ、四角い点を並べたようなピクセルのデザインが連なる。ヘッドライトのグラフィックは1980年代のデジタルカルチャーやレトロゲームと、リンゴットの特徴的な窓から着想を得た。

サイドではドア下部の「PANDA」の文字が目を引く。この文字は初代「Panda 4×4」のタフで機能的なイメージを受け継ぎ、ボディパネルに直接プレス加工されている。Cピラーにはフィアットのロゴから4本のラインへ変わるレンチキュラーグラフィックが入り、見る角度によって異なる絵柄が見える。

ピクセル状のグリルとヘッドライト、ドア下部の「PANDA」の文字、X形のモチーフのホイールを備えたGrande Pandaの外観(前方斜め)
出典: Stellantisジャパン

インテリアは乗る人を中心に考えた「Human-Centric Design」に基づいて設計されている。ダッシュボードやステアリングなどに、リンゴットの屋上にあったテストコースの楕円形が取り入れられ、「リンゴットサークル」と呼ばれる。スクエアな外装と対比させる形状だ。10インチのマルチファンクションディスプレイと10.25インチのセンターディスプレイはテストコースをモチーフにしたポリカーボネート製のフレームに収まる。デジタルメーター内にはテストコースを走る初代Pandaのシルエットが取り入れられている。

基調色はタスマニア ブルーで、ダッシュボードやシートステッチに鮮やかなイエローのアクセントが入る。La Primaの専用シートには「PANDA MADE WITH LOVE IN FIAT」の文字があしらわれている。

ディスプレイを囲む楕円形のフレームと、BAMBOXのダッシュボードが見えるGrande Pandaの運転席まわり(欧州仕様車)
出典: Stellantisジャパン(欧州仕様車)
「PANDA MADE WITH LOVE IN FIAT」の文字が入ったGrande Pandaの前席
出典: Stellantisジャパン

再生素材と竹繊維 内装の素材

内装には車両1台あたり約140本分の飲料用紙パックに由来する再生素材「Lapolen Ecotek(ラポレン・エコテック)」が使われている。紙パックのリサイクルでは紙の部分が再利用される一方、プラスチックとアルミニウムを組み合わせた部分は再利用が難しい。Grande Pandaではその部分を回収して内装用の樹脂素材にし、含まれるアルミニウム粒子が独特の輝きを生んでいる。

La Primaのダッシュボードにはフィアットとして初めて、天然竹繊維を約33%配合したBAMBOX Bamboo Fiber Texが使われている。竹は車名のPandaを想起させるモチーフでもある。

竹繊維素材のダッシュボードと、BAMBOX Bamboo Fiber Texのロゴ
出典: Stellantisジャパン

初代の発想は新型にどう残ったか

初代Pandaの「限られたサイズの中で空間を最大限に活用する」という考え方を、Grande Pandaは荷室と収納で引き継いでいる。荷室をスクエアな形にし、収納を車内各所に設けたことに加え、初代のダッシュボードポケットまで助手席側の3Lの収納として再現した。

一方でピクセルのグラフィックやドア下の「PANDA」の文字、リンゴットサークルといった遊びの要素は装飾を抑えた初代の姿勢と相反するようにも見える。ただし、これらはグリルやヘッドライト、ボディパネル、ダッシュボードといった部品そのものの造形に組み込まれている。後から貼り足した装飾とは違い、それぞれに由来のある遊びだと考えられる。

小さなクルマを、毎日の道具として使いやすく仕上げる。1980年の初代から続くその考え方に、Grande Pandaは細部の遊びを重ねて日本に届く。

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グランデ パンダのスペック・価格まとめ

グレード別の価格と装備の違いは次のとおり。価格は税込で、経済変動加算額の20万円を含む。

項目ICONLa Prima
メーカー希望小売価格ジェラート ホワイト 369万円、ほか3色 374.5万円ジェラート ホワイト 409万円、ほか3色 414.5万円
ウィンターパッケージ装着車設定なしジェラート ホワイト 414.5万円、ほか3色 420万円
ホイールとタイヤ16インチ スチールホイール、205/60 R1617インチ アルミホイール、205/55 R17
ルーフレール設定なし標準
エアコンマニュアルオート
リアビューカメラ、フロントパーキングセンサー設定なし標準
ワイヤレスチャージングパッド設定なし標準
後席のUSB Type-Cポート(充電対応×2)設定なし標準
BAMBOX Bamboo Fiber Texのダッシュボード設定なし標準

主要諸元は次のとおり。

項目内容
発売日2026年11月7日
ハンドル位置右
全長×全幅×全高ICON 4,010×1,765×1,585mm、La Prima 4,010×1,765×1,630mm
ホイールベース2,540mm
車両重量1,270kg
乗車定員5名
駆動方式前輪駆動
エンジン直列3気筒 DOHC(ターボチャージャー付)、総排気量1,199cc
エンジン最高出力(ECE)74kW(101PS)/5,500rpm
エンジン最大トルク(ECE)205Nm/1,750rpm
モーター最高出力(ECE)15kW(20PS)/4,264rpm
モーター最大トルク(ECE)51Nm/750〜2,499rpm
システム合計最高出力110PS
駆動用バッテリーリチウムイオン、48V、総電力量0.876kWh
トランスミッション電子制御式6速デュアルクラッチトランスミッション
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量44L
燃料消費率(WLTCモード、国土交通省審査値)20.8km/L(市街地14.8km/L、郊外24.1km/L、高速道路22.8km/L)
最小回転半径(欧州参考値)5.5m
ラゲッジ容量通常時412L、後席を倒すと最大1,366L
収納スペース車内各所に合計13L

リンゴットは1923年に完成したフィアットの旧自動車工場兼研究所だ。完成した車を建物の最上階まで運び、屋上に設けた楕円形のテストコースで走行試験を行う施設として知られ、そのコースは1kmにもおよぶ。Grande Pandaのダッシュボードやステアリングにある楕円形はこの屋上のコースの形に由来する。

グランデ パンダの発売日はいつか

発売日は2026年11月7日で、全国のフィアット正規ディーラーで販売される。Stellantisジャパンが2026年10月16日に発表した。

グランデ パンダの価格はいくらか

メーカー希望小売価格はICONが369万円、La Primaが409万円で、いずれも税込だ。ジェラート ホワイト以外の3色は5.5万円が加わり、La Primaのウィンターパッケージ装着車は414.5万円から420万円だ。

ICONとLa Primaの違いは何か

ICONは16インチのスチールホイールとマニュアルエアコンが付き、La Primaは17インチのアルミホイール、ルーフレール、オートエアコンを標準で備える。La Primaにはリアビューカメラ、フロントパーキングセンサー、ワイヤレスチャージングパッドも付く。ジェラート ホワイト同士の価格差は40万円だ。

グランデ パンダの燃費と燃料は何か

WLTCモードの燃費は20.8km/Lで、市街地モードが14.8km/L、郊外モードが24.1km/L、高速道路モードが22.8km/Lだ。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン、つまりハイオクで、燃料タンク容量は44Lになる。

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