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アストンマーティンValen発表、850馬力V12は150台限定
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アストンマーティンValen発表、850馬力V12は150台限定

2026年8月に登場したアストンマーティンValen(ヴァレン)は、ミッドシップが主流のスーパーカー市場であえてフロントエンジンV12を極限まで磨いた一台だ。850PSを発生する5.2Lツインターボや世界150台限定という数字の背景にある、こだわりの理由を解説する。

2026年8月14日、アストンマーティンはアメリカ・カリフォルニア州で毎年8月に開催されるクラシックカー・イベント、モントレー・カー・ウィーク2026にあわせてペブルビーチで、新型「Valen(ヴァレン)」を世界初公開した。5.2リッターツインターボV12は850PS、1,000Nmを発生し、アストンマーティン113年の歴史においてフロントエンジンモデルとしては最も出力の高い一台となる。生産は世界150台限定だ。

アストンマーティンValenとは

Valenは、顧客ごとの特別な要望に応えるアストンマーティンのビスポークサービス「Q by Aston Martin」が手がける、限定生産スペシャルシリーズの最新作だ。フロントエンジン・リアドライブのレイアウトを踏襲しながら、5.2リッターツインターボV12で850PS、1,000Nmを発生する。0-60mph(約96km/h)加速は3.0秒、最高速度は電子制御で345km/hに抑えられている。

車体にはフルカーボンファイバーのボディを採用し、チタンや軽量マグネシウムなどモータースポーツ由来の素材を積み重ねることで、標準的なV12プラットフォームに対して最大110kgの軽量化を実現した。生産は世界150台限定で、初回納車は2027年第2四半期を予定している。

アストンマーティンValenのヒーロー画像
出典: Aston Martin

850馬力のV12ツインターボエンジン

Valenの心臓部は、5.2リッターツインターボV12だ。オールアロイ製で48バルブのQOHC構造を持ち、850PS、1,000Nmを2,500rpmから発生する。組み合わされるのは専用にセッティングされたZF製8速オートマチックで、レース用車両であるヴァンテージGT4プログラムで培われたシフト戦略を反映している。

駆動方式はフロントエンジン・リアドライブで、電子制御ディファレンシャルが後輪への駆動力の伝達を最適化する。ドライブモードはスポーツ、スポーツプラス、トラックの3種類が用意され、それぞれでスロットルの反応が調整される。0-60mph(約96km/h)加速は3.0秒、最高速度は電子制御で345km/hに設定されている。

フルカーボンボディと4本出しエキゾースト

外装で最も目を引くのは、ボンネットやドアアウター、ボディサイドまで含むフルカーボンファイバーのボディだ。従来のようなリアウィングは装備しない。テールゲートと一体化したエアロパーツが、最小限のドラッグでダウンフォースを生み出す。サイド後端には鋸歯状のボルテックスジェネレーターが並び、機能的なベントを備えたサイドストレーキが空気の流れを整える。

排気系には、3Dプリント製のチタン製4本出しエキゾーストを採用した。上下2本ずつをペアにして配置する構成は、フロントエンジンレイアウトのアストンマーティンとしては前例がない。軽量化への貢献も大きく、フルカーボンボディで25kg、チタン製エキゾーストで14.8kg、21インチの鍛造マグネシウムホイールで6.0kgと、それぞれが標準構成からの重量を削っている。

アストンマーティンValenの外装ディテール
出典: Aston Martin

なぜフロントエンジンにこだわるのか

近年のスーパーカー市場は、エンジンを座席の後方に置くミッドシップレイアウトが主流になっている。そのなかであえて伝統的なフロントエンジン・V12という構成を突き詰めたのが、Valenだと言えるだろう。

CEOのアドリアン・ハルマークは、Valenについて「Q by Aston Martinが手がけてきた限定生産スペシャルシリーズの系譜における最新作であり、V12パワートレインが持つ生々しい躍動と比類ない出力を捉えるデザインが必要だった」と語っている。数字だけを追いかけるのではなく、フロントエンジンV12というレイアウトそのものに向き合う姿勢は、内装の作り込みにも表れていると考えられる。センターコンソールには3Dプリント製のパーツが使われ、アストンマーティンとしては初の試みだ。Bowers & Wilkinsの1,170ワット15スピーカーシステムなど、走りと快適性の両立にも手を抜いていない。

同じくV12を掲げる限定生産車としては、BRABUS BODOも記憶に新しい。BRABUSは公式にベース車両を明らかにしていないが、アストンマーティン ヴァンキッシュのボディ骨格を活用したコーチビルト作品だと考えられる。だとすれば、フロントエンジンV12へのこだわりは、アストンマーティンという舞台を挟んで別のブランドにも波及していることになる。

アストンマーティンValenのディテール
出典: Aston Martin
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150台限定、納車は2027年から

Valenの生産は世界150台限定で、初回納車は2027年第2四半期を予定している。価格はアストンマーティンから公表されていない。日本国内での取り扱いについても、発表時点で正式な発表はない。

購入を希望する場合は、Q by Aston Martinを通じた受注生産になるとみられる。内装は素材とカラーの組み合わせで、モノトーンからドライバー志向のテーマまで5パターンが用意され、1台ごとに仕立てられていく。

出典: Aston Martin

Valenのスペックまとめ

項目
エンジン5.2L ツインターボV12
最高出力850PS
最大トルク1,000Nm(2,500rpm〜)
トランスミッションZF製8速AT
駆動方式FR(電子制御ディファレンシャル)
0-60mph加速3.0秒(約96km/h到達)
最高速度345km/h(電子制御)
全長4,830mm
全幅2,120mm(ドアミラー含む)
全高1,290mm
ホイールベース2,885mm
生産台数世界150台限定
納車開始2027年第2四半期予定

Valenが履くPirelli P Zero Rタイヤには、ボッシュ・エンジニアリングと共同開発した「Pirelli Cyber™タイヤ」の技術が組み込まれている。タイヤ内部のセンサーが空気圧や温度をリアルタイムで車両側に伝え、ドライバーは走行中にタイヤのコンディションを把握できる。

アストンマーティンValenの価格はいくらか

2026年8月の発表時点で、アストンマーティンは価格を公表していない。世界150台限定でQ by Aston Martinを通じた受注生産になるとみられる。

アストンマーティンValenは日本で購入できるのか

発表時点で、日本国内での取り扱いについて正式な発表はない。国内への導入時期や可否は今後の続報を待つ必要がある。

Q by Aston Martinとは何か

アストンマーティンが提供するビスポークサービスで、顧客ごとの特別な要望に応じて仕立てる部門だ。Valenは、この部門が手がける限定生産スペシャルシリーズの最新作にあたる。

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ROADECT編集部
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