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アウディQ5 2026年アップデート ADAS標準化・全6グレードの価格と特徴
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アウディQ5 2026年アップデート ADAS標準化・全6グレードの価格と特徴

2026年4月21日に発売されたAudi Q5アップデートは、アダプティブクルーズアシストプラスの全グレード標準化と、最長200mの駐車操作を記憶するパークアシストプロの追加が軸だ。ノーマルとSportbackの2シルエット、TFSI・TDI・SQ5の3パワートレインで展開する全6グレードの価格・装備・選択基準を整理する。

2026年4月21日、アウディジャパンがAudi Q5シリーズのアップデートを発表し、全国126店舗のアウディ正規ディーラーで同日より発売を開始した。同日発表のA5シリーズとともに、PPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を採用する内燃機関モデルの商品改良として位置づけられる。

Q5はノーマルボディとSportbackの2種のシルエット、TFSI・TDI・SQ5の3系統のパワートレインで全6グレードを展開する。今回の変更の軸は3点だ。アダプティブクルーズアシストプラスの全グレード標準化、テクノロジーパッケージプロへの駐車支援装備の追加、そしてUIの更新となる。

Audi Q5 Sportback 2026年モデル 外観フロント 3/4ビュー(プレスリリース用メイン写真)
出典: アウディ ジャパン

アウディQ5が2026年4月21日にアップデート 全6グレードの構成

全6グレードの構成と価格は以下のとおりだ。

グレード価格(税込)エンジン駆動
Q5 TFSI quattro 150kW advanced7,870,000円2.0L直4ガソリンターボ 204PS/340Nmquattro
Q5 TDI quattro 150kW advanced8,150,000円2.0L直4ディーゼルターボ 204PS/400Nmquattro
SQ510,630,000円3.0L V6ガソリンターボ 367PS/550Nmquattro
Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced8,220,000円2.0L直4ガソリンターボ 204PS/340Nmquattro
Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced8,500,000円2.0L直4ディーゼルターボ 204PS/400Nmquattro
SQ5 Sportback10,980,000円3.0L V6ガソリンターボ 367PS/550Nmquattro

全車、7速Sトロニックを組み合わせる。駆動方式は全グレードquattro(フルタイム四輪駆動)だ。

Audi Q5 2026年モデル 外観(プレスリリース)
出典: アウディ ジャパン

アダプティブクルーズアシストプラスを全グレード標準装備に

今回のアップデートで最も実用的な変化は、アダプティブクルーズアシストプラスの全グレード標準化だ。従来型より高度なセンサーを採用し、認識精度と制御の緻密性が向上している。

動作の概要はこうだ。ドライバーがステアリングに手を添えている状態で、車両が車線中央の維持、先行車との車間距離保持、速度維持と加減速制御を自動で行う。高速道路では車線変更アシストも加わる。ターンシグナルを操作すると、システムが周囲の交通状況を確認した上でステアリングを支援し、希望する車線への移動をサポートする仕組みだ。

SUVとしてのQ5は、高速での長距離移動が使われ方の中心に来ることが多い。家族を乗せた長距離ドライブ、荷物を積んだ高速区間など、車間距離を保ちながら長時間走り続ける場面でこのシステムが担う意味は小さくない。プレミアムSUVが標準で持つべき装備が、エントリーグレードまで降りてきたと見てよい。

UIにも更新が入った。MMIのアイコンが整理され、操作構造が明確になった。バーチャルコックピットプラスでは、クラシックな丸形メーター、ドライバーアシストディスプレイ、ナビゲーションビューの3つの表示モードを選択できるようになっている。A5シリーズと共通の変更で、ステアリング上の一部操作が物理スイッチへ戻った点も同様だ。

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Audi Q5 2026年モデル インテリア バーチャルコックピットプラスとMMIディスプレイ
出典: アウディ ジャパン

テクノロジーパッケージプロ SUVの取り回しを変える駐車支援

オプションの「テクノロジーパッケージプロ」に、新たな機能が3つ加わった。フロントとリヤのエマージェンシーブレーキアシスト、パークアシストプロ、3Dサラウンドビューカメラだ。

エマージェンシーブレーキアシストは、従来のフロント機能に加えてリヤにも対応する。車両後方の歩行者との衝突リスクがある際に介入し、前後両方向の安全をサポートする。SQ5とSQ5 Sportbackはリヤ機能もテクノロジーパッケージプロなしで標準装備となる。

パークアシストプロは、SUVの大きなボディを扱う場面で力を発揮する機能だ。従来のパークアシストプラスから大幅に進化した。前向き並列駐車への対応、退出時の前向き・バック両対応という基本機能に加え、縁石等の低い物体がホイールに近づいた際に警告するカーブストーンアシスト、障害物との衝突を回避するためにブレーキが介入するマニューバーアシスト、狭い道で前進したルートを後退でたどるリバースアシストを備える。さらに、過去の駐車操作を最長200mにわたって記憶し、次回以降は車両が自動的に同じ動作を再現するメモリー機能が搭載された。自宅の駐車場や習慣的に立ち寄る場所では、この機能が繰り返しの手間を省く。

全幅1,900mmのボディを持つQ5において、3Dサラウンドビューカメラの存在感は大きい。MMIの画面上でズームや視点の切り替えが可能で、立体駐車場や狭い車路での取り回しを補助する。

Audi Q5 2026年モデル パークアシストプロ・3Dサラウンドビューカメラ動作イメージ(駐車支援システム)
出典: アウディ ジャパン

Sportbackか通常ボディか ガソリンかディーゼルか 選択の軸

購入検討で実際に直面する2つの選択を整理する。

ボディの選択: Sportbackは傾斜したルーフラインによってクーペライクなシルエットを持つ。ノーマルボディとの実用的な差は小さい。全高はノーマルより5mm低い1,650mm。SQ5 Sportbackは1,645mmだ。トランク容量は5L少ない515Lになる。SQ5 Sportbackは470Lだ。定員は両ボディとも5名で変わらない。Sportbackを選ぶ根拠はスタイルへの共感であり、実用性で大きく損をすることはない。

Audi Q5 Sportback 2026年モデル スタイリングビュー
出典: Audi AG

パワートレインの選択: TFSIとTDIは、最高出力こそ同じ204PSだが走行性格と燃費が異なる。TDIの最大トルクは400Nmで、TFSIの340Nmを約18%上回る。特に低回転から発生するトルクの厚みは、積載時や登坂での余裕として体感しやすい。

燃費はWLTCモードでTDI 16.2km/L、TFSI 13.5km/Lと約20%の差がある。高速道路モードに限るとTDI 17.0km/L対TFSI 14.8km/Lで、長距離での差はさらに開く。その一方で、TDIの車両価格はTFSIより約28万円高い。年間の走行距離と使い方を基準に、燃料費の差が価格差を回収できるかを見ながら選ぶのが実際的だ。

SQ5・SQ5 Sportbackの位置づけ

SQ5はQ5系の頂点に置かれたグレードだ。3.0L V6 DOHCターボは最高出力270kW(367PS)を5,500〜6,300rpmで発生し、最大トルクは550Nmを1,700〜4,000rpmの幅広い回転域で引き出す。7速Sトロニックと組み合わされ、タイヤは255/45R20と標準グレードの235/60R18より幅広く扁平なサイズを履く。

WLTC燃費は12.1km/Lで、TDIより大幅に落ちる。排気量と気筒数が異なるパワートレインを持つ以上、この差は当然の結果だ。エマージェンシーブレーキアシストのリヤ機能は、テクノロジーパッケージプロを選ばなくても標準で装備される。

価格はSQ5が1,063万円、SQ5 Sportbackが1,098万円。V6ターボのSUVという選択肢に対して、どこまで価値を見出せるかが判断の軸になる。

Audi SQ5 2026年モデル 外観 サイドビュー(ハイパフォーマンスグレード)
出典: アウディ ジャパン

なお、同様のADASアップデートは今夏以降、PPEプラットフォームを採用するQ6 e-tronシリーズとA6 e-tronシリーズにも順次搭載される予定だ。

リヤオキュパントディテクションは、天井内張りに内蔵されたレーダーセンサーで後席の乗員を検知する機能だ。ドライバーが降りた後、車内に子どもやペットが残っていると警告する。Q5シリーズの全モデルとS5に標準装備される。センサーを天井内張りに収める構成は、SUVの比較的高い天井面を活かした配置ともいえる。

アウディQ5 2026年モデルで何が変わったのか

アダプティブクルーズアシストプラスの全グレード標準化、テクノロジーパッケージプロへのパークアシストプロ・3Dサラウンドビューカメラ・フロントリヤ両対応エマージェンシーブレーキアシストの追加、UIの刷新の3点が主な変更だ。パワートレイン構成と6グレード体制は維持されている。

Q5とQ5 Sportbackはどちらを選べばよいか

スタイルの好みが主な選択基準になる。全高は5mm差、トランク容量は5L差と実用面での違いは小さく、定員も5名で同じだ。ノーマルボディはルーフ形状の制約が少ない分、後席頭上のゆとりがわずかに大きい。

TFSIとTDIはどう違うのか

最高出力は同じ204PSだが、TDIはトルクが400NmとTFSIの340Nmより18%大きく、WLTC燃費も16.2km/LとTFSIの13.5km/Lより約20%優れる。TDIの車両価格はTFSIより約28万円高い。長距離高速走行が多い使い方ならTDIに合理性があり、市街地中心の用途ならTFSIが選択肢になる。