ランドクルーザー250 ガソリン車を一部改良。安全装備と盗難対策を標準化
2026年4月3日、トヨタがランドクルーザー"250"のガソリン車を一部改良し、同日発売した。対象はVXグレードのみで、安全機能と盗難防止機能の標準設定化が主な変更点だ。ディーゼル車については2026年12月以降に発売が予定されており、当面はガソリン車のみの展開となる。
2026年4月3日、トヨタがランドクルーザー"250"のガソリン車を一部改良し、同日発売した。対象はVXグレードのみで、安全機能と盗難防止機能の標準設定化が主な変更点だ。ディーゼル車については2026年12月以降に発売が予定されており、当面はガソリン車のみの展開となる。
ランドクルーザー250 ガソリン車 一部改良の概要
今回の改良でパワートレインの変更はない。2.7Lガソリンエンジン・4WD・7人乗りという基本構成を維持しつつ、装備を中心に手が加えられた。
変更点は大きく4つに整理できる。VXグレードへの安全機能標準設定、盗難防止機能の標準設定、装備の追加・変更、そしてメーカーオプションの新設だ。全体としては「すでに多くのオーナーが選んでいたオプション」を標準化する方向性が読み取れる。
価格はVXガソリン車で5,779,400円(税込)となった。改良前の5,450,000円(税込)から329,400円の値上げで、この差額には標準化された機能のコストが含まれている。アドバンストドライブとドライバーモニターのメーカーオプション代だけで95,700円あったことを踏まえると、実質的な値上げはそれを差し引いた分になる。
VXグレードに何が標準装備されたか
渋滞時の運転を支援するアドバンストドライブが標準に
今回の改良で最も実用的な変化が、トヨタチームメイトの渋滞時支援機能「アドバンストドライブ」の標準設定だ。以前は95,700円のメーカーオプションだったものが、すべてのVXガソリン車に搭載されるようになった。
この機能は高速道路や自動車専用道路での渋滞時、時速40km以下の状況でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作を支援する。先行車が止まれば自車も止まり、停車後3分以内に先行車が発進した場合、ドライバーが前方を向いていることを条件に自動で再発進する。繰り返す発進と停止に消耗するシーンを、システムが肩代わりしてくれる仕組みだ。
セットで標準化されたドライバーモニターカメラは、ドライバーが前方を向いているかをカメラで確認する装置だ。渋滞支援の作動条件を満たすかどうかをシステムが判断するために使われる。
Toyota Safety Sense に3つの機能が加わった
Toyota Safety Senseの機能セットが拡張された。新たに標準設定されたのは、緊急時操舵支援(アクティブ操舵支援付き)、フロントクロストラフィックアラート、レーンチェンジアシストの3つだ。
緊急時操舵支援は自車線内の歩行者や自転車、車両、バイクとの衝突が予測される際に、ドライバーの操舵を助けて回避ラインに乗せる機能だ。フロントクロストラフィックアラートは交差点進入時、左右から接近してくる車両をセンサーが感知し、ドライバーへブザーと表示で知らせる。停止状態から発進しようとしたときに左右の死角から来る車との接触を防ぐことを目的としている。
レーンチェンジアシストは高速道路でのウインカー操作を合図に、隣の車線の状況を監視しながら操舵をサポートする。ドライバーの意思に沿って車線変更の動きを補助する機能で、合流や追い越しの場面で使われる。
盗難防止の2機能が標準設定に
スマートキー測距システムとT-Connectのマイカー始動ロック、2つの盗難防止機能が標準設定された。
スマートキー測距システムは、スマートキーを持つ人が車から離れているときに、ドアの解錠やエンジン始動を制限する仕組みだ。スマートキーの電波を中継してドアを開ける手口に対して、「キーが遠くにある」とシステムが判断することで作動を遮断する。
T-Connectのマイカー始動ロックは、スマートフォンからエンジンの始動を遠隔でロックできる機能だ。駐車中に第三者がエンジンをかけようとしても、ロックがかかっていれば始動できない。利用にはT-Connectスタンダードへの契約とTOYOTAアカウントの取得が必要で、初度登録から5年間は無料だ。
ランドクルーザーは近年、国内の車種別盗難件数でワーストが続いている。2025年の統計では車両本体の盗難が直近5年で最多水準に達しており、保険支払い額も約82億円に上った。スマートキーの電波を使った手口が多く報告されるなかで、今回の標準設定はその問題への直接的な対応と見ることができる。

その他の装備変更
運転席8ウェイパワーシートと助手席4ウェイパワーシートが標準設定された。運転席のシートポジションメモリーも新たに加わり、複数人でクルマを共有する場合に毎回シートを調整し直す手間が省けるようになった。
ボディカラーはニュートラルブラックとサンドの2色が追加され、カラーコード202のブラックが廃止となった。
これまで標準装備だったトノカバーがメーカーオプションに変更された。荷室への頻繁な出し入れを好むユーザーには不要とされることも多かった装備で、必要な人だけが選択できる構成になった。
丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプがオプション設定に
丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプが、ディーラーオプションからメーカーオプションに変更された。
ディーラーオプションでは本体代187,000円に加えて工賃が約12,100円かかり、合計で約199,100円が必要だった。メーカーオプションへの移行によって工場装着となり、費用は187,000円で収まるようになった。
丸目型ヘッドランプは縦長の四角形を基調とした現行デザインに対して外観が大きく変わる。標準のスクエアと選べるようになったことで、ユーザーの好みに合わせた顔つきが工場出荷時から選択できるようになった。
ディーゼル車はいつ発売されるか
ディーゼル車については2026年12月以降の発売が予定されている。法規制への対応が必要なためとされているが、具体的な規制の内容はトヨタが公表していない。現時点ではディーゼル車の予約は受け付けているものの、車両本体価格の提示や見積もりの作成には対応できない状況だ。
燃費性能や長距離での走行を重視してディーゼル車を検討しているユーザーは、年内後半まで待機が続くことになる。
スペック・価格まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年4月3日 |
| 対象グレード | VX(ガソリン車 4WD・7人乗り) |
| 改良後価格(税込) | 5,779,400円 |
| 改良前価格(税込) | 5,450,000円 |
| 価格変動 | +329,400円 |
| エンジン | 2.7L ガソリン |
| 燃費(WLTCモード) | 7.5km/L |
| 装備変更 | 変更内容 |
|---|---|
| アドバンストドライブ(渋滞時支援) | オプション(95,700円)→ 標準設定 |
| ドライバーモニター | オプション→ 標準設定 |
| 緊急時操舵支援 / フロントクロストラフィックアラート / レーンチェンジアシスト | 新たに標準設定 |
| スマートキー測距システム | 標準設定 |
| T-Connect マイカー始動ロック | 標準設定 |
| 運転席シートポジションメモリー | 新たに標準設定 |
| 丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプ | ディーラーオプション→ メーカーオプション(187,000円) |
| トノカバー | 標準装備→ メーカーオプション |
| ボディカラー | ニュートラルブラック/サンド追加。旧ブラック廃止 |
ランドクルーザーの前身、トヨタジープBJ型が完成したのは1951年のことだ。エンジンには当時の大型トラックやバスにも使われていた3.4L・直列6気筒のガソリンエンジンが搭載され、まだランドクルーザーという名前も存在しなかった。「ランドクルーザー」の名称が初めて使われたのは1954年のことで、以来70年以上、同じ名前が受け継がれている。

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ランドクルーザー250 一部改良後の価格はいくらか
2026年4月3日の改良以降、VXグレード(ガソリン車 4WD・7人乗り)の価格は5,779,400円(税込)だ。改良前の5,450,000円(税込)から329,400円の値上げとなった。値上げ分の一部は、アドバンストドライブとドライバーモニターの標準化(旧オプション95,700円相当)によって説明できる。
スマートキー測距システムとはどんな機能か
スマートキーを持つ人が車の近くにいない場合、スマートエントリーでのドア解錠やエンジン始動を制限する機能だ。スマートキーの電波を中継してドアを開ける手口に対して有効で、ランドクルーザー250の盗難対策の柱として標準設定された。
ランドクルーザー250のディーゼル車の発売時期はいつか
2026年12月以降の発売が予定されている。法規制への対応が理由とされており、具体的な詳細はトヨタが公表していない。ガソリンVXグレードのみ受注と見積もり作成が可能な状態が続いている。

