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ダイハツ ミライース一部改良 燃費8%向上と2代目9年の歩み
モデル4,201字

ダイハツ ミライース一部改良 燃費8%向上と2代目9年の歩み

2011年に誕生し、2017年に2代目へと引き継がれたミライースが、2026年8月27日に一部改良を実施した。燃費8%向上とスマートアシスト刷新の中身に加え、2代目が9年間積み重ねてきた改良の記録を辿る。

ダイハツは2026年8月27日、軽乗用車「ミラ イース」を一部改良し、全国で発売した。燃費性能を高め、予防安全システム「スマートアシスト」を刷新している。現行モデルは2017年5月のフルモデルチェンジで登場した2代目にあたり、今回の改良はその9年目の歩みに連なる一手だ。派手な刷新こそ目立たないが、2代目のミラ イースは登場から一貫して、燃費と安全装備という基本項目を磨き続けてきた。その9年間の記録を、今回の一部改良を起点に辿る。

現行ミラ イース X"Limited"(2WD、スカイブルーメタリック)外観写真
出典: ダイハツ工業株式会社

ミラ イース一部改良 燃費とスマートアシストを刷新

今回の一部改良の柱は、燃費性能と予防安全性能の底上げにある。最新のエンジンとECUを採用し、燃費性能を高めた。FF車は従来の25.0km/Lから27.0km/Lへ、4WD車は23.2km/Lから24.4km/Lへと向上している。従来比でFF車がおよそ8%、4WD車がおよそ5%の改善にあたる。最高出力と最大トルクも高められており、低燃費と加速のよさを両立させる狙いがある。

予防安全システムのスマートアシストには、路側逸脱警報とふらつき警報という2つの新機能が加わった。既存機能も強化され、交差点を右左折する際の対向車両や横断歩行者の検知、夜間の歩行者検知への対応、ブレーキ制御付きの誤発進抑制機能などが充実している。対横断自転車の検知機能も追加され、交差点での不意な飛び出しに対する備えが厚くなった。

この検知機能の拡充は、ダイハツが2026年に入って進めてきた安全装備の底上げと軌を一にする。ダイハツは同年3月、軽トラック「ハイゼット トラック」の一部改良で同種の検知機能を追加した。同年7月にはコンパクトSUV「タフト」にも、横断自転車検知や右左折時の対向車両・横断歩行者検知を加えている。半年余りのうちに複数の車種へ同じ機能を展開しており、ミラ イースの改良もその流れの延長線上にある。

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グレード構成にも手が入った。新たに設定された「X"Limited"」は、Xグレードに複数の快適装備を追加した最上位グレードだ。プッシュボタンスタート、運転席・助手席のシートヒーター、運転席シートリフター、チルトステアリング、オートエアコン、キーフリーシステム、オート格納式ドアミラーが加わる。エントリーグレードのLで価格を抑えつつ、快適装備を求める層にはX"Limited"を選べるようにした構成だ。

ボディカラーにはセラミックグリーンメタリックとグレースブラウンクリスタルマイカの2色が新たに用意された。オプションには、スマートアシストのステレオカメラを活用してドライブレコーダー機能を持たせる「スマートドライブレコーダー装着用アップグレードパック」も新設されている。専用のカメラを別途取り付けなくても、既存のセンサー類を活用して映像を記録できる点が特徴だ。

ミラ イース X"Limited"(2WD、スカイブルーメタリック)室内空間
出典: ダイハツ工業株式会社

2代目ミラ イース 改良の記録

2017年5月 2代目誕生と安全という価値

現行のミラ イースは、2017年5月9日にフルモデルチェンジした2代目にあたる。2011年9月に発売された初代は、低燃費・低価格を武器にした軽自動車として支持を広げていた。だが顧客が求める価値は経済性だけにとどまらなくなり、こだわりや安心、品質への関心が高まっていく。そうした変化を受けて、2代目は「安全・安心」という価値を新たに加える形で設計された。

2代目はダイハツの新しいプラットフォーム「DNGA」の原点を確立するモデルと位置づけられている。新開発の軽量・高剛性ボディ「Dモノコック」を採用し、先代比で最大80kgの軽量化を果たした。この軽量化によって、当時の測定基準であるJC08モードで35.2km/Lという燃費を達成した。初代の30.0km/Lからの伸びとなる。デザインも力強さと先進性を表現した造形へ刷新され、価格はB・2WD車で84.2万円からとなった。

安全面での最大の変化は、衝突回避支援ブレーキなどをそなえる予防安全システム「スマートアシストIII」の初搭載だ。低価格帯の軽自動車にも本格的な予防安全機能を広げるという、ダイハツの方針転換を象徴する装備だった。エンジンには排気量658ccのKF型直列3気筒が搭載され、この基本構成は現行モデルまで引き継がれている。

2018年8月 パノラマモニター搭載車

2018年8月20日には、特別仕様車「X"リミテッドSAIII"」「G"リミテッドSAIII"」が設定された。4カ所のカメラで前後左右を映す「パノラマモニター」を標準装備し、純正ナビ装着用アップグレードパックも組み合わせた仕様だ。安全性を確保しながらお買い得感を打ち出す狙いがあり、駐車や狭い路地でのすれ違いといった日常のひと手間を軽くする装備でもあった。

2020年12月 全グレードでオートライト標準化

2020年12月の一部改良では、全グレードにオートライトが標準装備された。トンネルの出入りや夕暮れ時の点灯忘れを防ぐ機能で、価格帯に関わらずすべてのユーザーに行き渡った。ベーシックグレードを大切にする姿勢がうかがえる。派手さはない改良だが、日常使いの安全性を底上げする地道な積み重ねの一つだ。

2021年10月 累計88万台の10周年

2021年10月25日には、発売10周年を記念した特別仕様車「L"SAIII 10thアニバーサリーエディション"」が設定された。バックドアに10周年記念エンブレムを施し、純正ナビ装着用アップグレードパックやリバース連動リヤワイパーを備えている。この時点でミラ イースの累計販売台数は88万台を超えており、幅広い世代に使われ続けてきたことがうかがえる。

2024年9月 コーナーセンサーとグレード再編

2024年9月2日には一部改良を実施し、同年10月から車両後方コーナーセンサーを追加して後退時の確認性を高めた。グレード体系もB・L・X・Gの4グレードに整理され、原材料やエネルギー価格の高騰を踏まえた価格改定もあわせて行われている。

2026年8月 最新のスマートアシストへ

そして2026年8月27日の今回の改良で、グレードはL・X・X"Limited"の3グレードに整理された。2017年のスマートアシストIII初搭載から数えて9年になる。安全装備の強化と使い勝手の底上げを一段ずつ積み重ねてきた歩みの延長線上に、今回の改良がある。

9年間で変わらなかったもの

車名の「イース」は、エコロジーとエコノミーを組み合わせた「エコ」と「スマート」を掛け合わせたコンセプトに由来する。ロゴの「e:S」には、環境性能と先進性を表す葉っぱをモチーフにしたエンブレムが採用されてきた。2011年の初代登場時に込められたこの考え方は、2017年に2代目へバトンが渡った後も変わっていない。

ミラ イースが掲げるコンセプトは「GOOD BALANCE」だ。あらゆる人の暮らしに役立つ、合理的でシンプルなエコカーという考え方である。2017年の2代目登場から数えて9年、このコンセプトは特別仕様車の追加や安全装備の強化という形で、繰り返し磨き直されてきた。

フルモデルチェンジのような大きな話題こそない。だがミラ イースの改良史をたどると、燃費と安全性能という基本項目に地道に向き合い続けてきたことがわかる。目立たない改良の積み重ねが、多くの人にとっての「ちょうどいい1台」を支えている。派手さで語られることの少ないクルマだからこそ、9年分の小さな改良の跡をたどる価値がある。

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現行ミラ イースのグレードと価格

2026年8月27日の改良後、ミラ イースはL・X・X"Limited"の3グレード構成となっている。価格は次のとおりだ。

グレード2WD4WD
L1,096,700円1,223,200円
X1,256,200円1,382,700円
X"Limited"1,380,500円1,507,000円

※メーカー希望小売価格(税込)。

エンジンは排気量658ccのKF型直列3気筒で、全グレードでCVTを組み合わせる。WLTCモード燃費はFF車で27.0km/L、4WD車で24.4km/Lとなっている。最上位のX"Limited"を選んでも価格差は妥当な範囲にとどまり、快適装備を重視するかどうかで選びやすい構成になっている。

2021年10月の10周年記念特別仕様車発売時点で、ミラ イースの累計販売台数はすでに88万台を超えていた。派手な話題性よりも、日常の足として選ばれ続けてきたことを示す数字だ。

ミラ イースの一部改良はいつ発売されたか

2026年8月27日に全国で発売された。燃費性能とスマートアシストの機能強化に加え、新グレード「X"Limited"」と新色2色が追加されている。

現行のミラ イースにはどんなグレードがあるか

L・X・X"Limited"の3グレードで構成される。価格は2WDのLが109万6700円から、最上位のX"Limited" 4WDが150万7000円までとなる。

現行2代目のミラ イースは何年に登場したか

2017年5月9日にフルモデルチェンジで登場した。低燃費・低価格を軸にした初代に対し、2代目は予防安全システム「スマートアシストIII」を初搭載した。「安全・安心」を新たな価値として加えたモデルだ。

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ROADECT編集部
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